Aloha

夏至を越え

こちら関西にも

ようやく遅い梅雨入りが告げられました

同時にこの夏初めての台風が上陸

今朝は激しい雨が通り抜けたあとの

湿った空気と風がゆるやかに吹き

少しずつ空の色を

明るく変えつつあります

フラを習い始めて

この夏で5年余りになります

思うところあって

5月初旬に

在籍していたハーラ(教室)を退会し

7月から新しいハーラウに

移籍することになりました

6月末に大きなホイケ（発表会）を控えていて

そこに向けてのレッスンも

重ねてきたのですが

それを待たずして退会したのは

～なんのためにフラを踊るのか ～

その原点に立ち返りたかった 

ただその一心でした

フラに限らず

どんなことにも言えると思いますが

継続しているうちに

必要のない情報や感情

人との関わり等々

煩わしい物事が

いつのまにか纏わりつき

楽しかったはずのことが

気が付けばそうでなくなってしまう

そういうことが

仕事や日々の生活のなかにもよくあります

それを見て見ぬふりをして

やり過ごすことも

現実には多いのかもしれません

けれども

私にとってはフラは

自然を感じ

花や海　空や星を

自分の身体で表現し

ただ純粋に心から楽しめるものでありたい

ハワイアンではないので

深くは理解できないかもしれないけれど

『アロハスピリッツ』という言葉に

いつも少しでも

自分の心が近い場所にありたいと

その思いだけは譲れないと感じたので

迷いもありながら決断をしました

不思議なもので

心を決めると状況が動き出し

春のイベントで出会った

心に深く残るフラを踊られる先生のもとに

師事させていただくことが

あっという間に決まりました

大人になればなるほど

自分の手で選びとれるものは

少なくなり

人の眼を気にしたり

周りの言葉に惑わされたりしていると

価値観を変えざるをえなくなることが

増えてしまうのかもしれません

けれども

自分にとって

大切なものは何なのか

なんのためにそれを選んでいるのか

時折その原点に立ち返ってみると

本当に必要なものが見えてきます

何かを変えるときは

勇気も覚悟も必要かもしれないけれど

自分にとって必要であれば

きっと目指す方向へと導かれ

同じ想いを共有できる場所へと

辿り着ける気がします

Aloha

誰もが子供のような笑顔で

そう語りかけてくる南の島の人たち

初めてそれを見た時の

驚きと戸惑い

けれどそれ以上に喜びを感じた日のこと

太陽や風や

波音に乗ってやってくる甘い花の香が

人の優しさや思いやりの心と同じなのだと

感じたことを

私は一生忘れずにいたいのです

二度と訪れることのない

この夏が

素晴らしい時間となりますように

＊　＊　＊

Aloha mai no, aloha aku

o ka huhu ka mea e ola 'ole ai

愛をもらったら

愛を返しましょう 　　　　　　

怒りは何も生み出さない