星と花と時を紡いで

土用が明けて立夏を迎え

気が付けば5月も半ば

南の方からは早々と

梅雨入りの知らせが届きました

雨の季節はまだまだ遠いと

思っていたけれど

紫陽花がほんのり色付きはじめ

風に雨の薫りを感じる朝も

多くなり

今年は季節が足早に感じます

連休明けに体調を崩して

ほぼ2日間を水分だけで過ごし

体重は3kgも落ちました

けれど熱が下がると不思議なほど

心も身体も身軽になって

知らずのうちに纏っていた

不必要なものを

半強制的に浄化されたような時間でした

その後に迎えた

牡牛座の新月

7年のサイクルが終わり

新たなサイクルが始まったといわれる

星の世界

そう聞いて思い返せば

この7年という月日は

価値観が大きく揺さぶられた

とても意味深いものであったように

感じています

7年前といえば

東北の大震災が起こった年でもありました

被災された方々はもちろんのこと

私たちの豊かさの基準も

大きく変容してきたように思えます

変わるもの

変わらないもの

その狭間で自分の居場所を探し

何を信じるのか

何を求めているのか

そんな答えのない問に苦しみ

あての無い道に彷徨った日々

けれどもようやく

そのプロセスを

必要なものだったと受け容れて

これから先の人生では

何かを手放すことが出来る気がしています

この先もきっと

迷うことも苦しむことも

あるかも知れないけれど

咲く時も

その色も迷わない花のように

揺るがないものがひとつあればいい

そんなかけがえのないものを

教えてくれた歳月を

そっと愛おしく見送って

またここから

新しい時間を大切に重ねていきたいと

思います


*  *  *

大地を美しくするために

人間の用心深い心を元気付けるために

神は花を作った

そして一茎の花から知恵を集め

いつも快い感謝を忘れないものが

最も幸福である

~ウィリアム・ワーズアース~